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武蔵野シリーズ「武蔵野の冬 志村泉コンサート」の速報を公式サイトのスケジュールに追加しました。
詳細は決定次第公式サイトにてお知らせします。

ゲスト・佐山陽規氏(語り)
12/17(土)
12/22(木)
武蔵野スィングホール

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志村泉の自主制作アルバム

「志村泉 ピアノ・リサイタル 2010」

が発売されました。
2010年 7月に長崎市で行われたコンサートのライブです。
この日のために書かれた林光氏の「希望」の初演、ピアノ・ソロ版の「美しき青きドナウ」、やはりピアノのための編曲の「モルダウ」、その他スカルラッティ、ドビュッシー、バッハと、非常にユニークで充実したプログラムです。

自主制作版のため、入手が困難な場合もあると思いますが、公式サイトから購入することができますので、ぜひ聴いてみてください。

公式サイト 「CD・BOOK
公式サイト CDの購入申し込みページ

曲目

  • スカルラッティ:ソナタ イ長調
  • スカルラッティ:ソナタ ハ長調
  • スカルラッティ:ソナタ 嬰ハ短調
  • スカルラッティ:ソナタ ホ長調
  • ドビューシー:子供の領分より(5から10)
    グラドゥス・アド・パルナッスム博士
    象の子守唄
    人形のセレナーデ
    雪は踊っている
    小さな羊飼い
    ゴリウォーグのケークウォーク
  • ドビュッシー:喜びの島
  • 林光:希望[新作初演](12から15)
    希望1
    希望2
    希望3
    希望4
  • J.シュトラウス2世:美しき青きドナウ [ピアノ・ソロ版]
  • スメタナ(L.レヒナー編曲):モルダウ
  • J.S.バッハ(M.ヘス編曲):主よ、人の望みの喜びよ

12月のスケジュールを更新しました。

12/9
子どもたちのためのピアノリサイタル(一般公開ではありません)
高崎市文化会館大ホール

12/29
信時潔に捧げるバースデーコンサート
国分寺市 カフェレストラン ラ・ミュール

5月半ばに東京へ帰ったら、私の中で化学反応が起きていました。チェコの音楽がものすごく好きになっていたのです。
もちろん今までも好きでした。そもそも13年前に初めて行ったときは、ヤナーチェクが好きでよく弾いていた私にムジカが声をかけてくださったのでした。そしてその時初めて出会ったパズデラさんとはスメタナ、ドヴォジャーク、ヤナーチェク、マルティヌー(これはチェコの代表的な作曲家4人です)を弾いてきました。チェコの素晴らしいヴァイオリニストと、たくさんのチェコの作品を共演し、またクラインとウルマンがテレジーンで書いた作品を弾いてきたのですから、自分でもチェコの音楽にたくさん触れていると思っていました。

5月9日、子どものためのコンサートも終え、何とも言えない満足感に浸りながらテレジーンを後にし、「チェコの真珠」とも言われるテルチへ向かいました。確かに美しい、しかも観光客がたくさんいるというわけでもない小さな町でした。
10日は月曜日で、博物館はお休み。特徴のある町の建物とそれは美しい風景を眺めるだけでも大満足でしたが、(とにかくテレジーンで市民の方たちと私たちで、あの2つのコンサートを共有できただけで、私はもう他に何も望むことはありませんでした)クリスティーナさんが一生懸命考えてくださり、少し離れた村まで足を延ばすことになっていました。バスで20分ほどだったでしょうか。その走った道の回りの景色の素晴らしかったこと! “これが五月のチェコだ”と思いました。しかもその地方独特の、日本で言えばお地蔵様をまつる小さなお社のようなものが道端に点在し、信仰心の深い地域であることが分りました。

「テレジンのピアノの会」の報告会でもお話したのですが、10年前に約千人の方々の寄付によってお贈りしたあのピアノが、実は数年間、それはひどい状態になっていたのです。
2000年にお贈りして私がオープニング・コンサートをさせていただいた時は、“飛び切り上等のヤマハのC7”でした。美しい音色で、タッチも良い仕上がりでした。それが4年後の2004年、ちょうどウルマンやクラインなど、最後まで収容所の音楽活動を支えていた人たちが全員アウシュビッツに送られた10月16日の、その日からちょうど60年という記念のコンサートをさせていただくために行ったその時は、以前の音からは想像もできない割れ鐘のような音になり、音程もめちゃくちゃになっていたのです。

先月末(8月31日)に「テレジンのピアノの会」主催の報告会があり、この5月のテレジーンのコンサートのことなど、演奏とお話で報告させていただきました。
あれからあっという間に4ヶ月が過ぎ、その間の忙しさはかなりのもので、このブログにも書きたいことはたくさんあったけれど、とりあえず《ESSEYS》にふたつの文(チェコの旅を終えて・長崎大会―テレジーンから長崎へ)を入れました。
それでもやはりまだ書き足りないことがありますので、いくつか余話を書いておこうと思います。