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私の大叔母、桑原浜子さんが先月95歳で亡くなった。

卵殻モザイクの大家であり、平和運動の旗手でもあった浜子さんを心から慕う人は、私の周りにも多い。他にふさわしい言葉が見つからず「大家」、「旗手」としてしまったが、ほんとうはこんな言葉ではとても表すことのできない偉大な女性だ。あれほど自然体で生き抜くことがまず真似できることではないし、その自然体の浜子さんと、浜子さんが生み出すみずみずしい作品を、周囲の人々が大事に大事に愛おしんできたこと自体、浜子さんが自然に対しても人間に対しても、ほんとうに深く温かい目を向けていた証拠のような気がする。